スパークリング酒なるもの。

アメリカの白鶴の酒スペシャリストに取材した。白鶴で今力を入れているのは、まず米から会社で作った白鶴錦。これは純米大吟醸。そして現在アメリカですでにヒット中の濁り酒のさゆり。最後がスパークリング酒の淡雪。 この淡雪に大いにそそられた。コロナビールみたいにライムやレモンを絞ってもいいし、ストローで飲んでも、ベリーやネクターと合わせても美味しいと聞いて、それ絶対試したい、と思った。 思えば日本に住んでいた頃、若かったこともあるけど日本酒なんてほとんど縁がなかった。飲むアルコールはビールにワイン、時々カクテル、接待ではウィスキーの水割り。しかし、ここがアメリカだから日本のものがよく見えるのか年齢のせいなのかわからないが、日本酒の躍進ぶりには目覚しいものがある。というわけで、スパークリング酒、まずは日系マーケットで買ってこなくては。

妖怪ウォッチ、アメリカで流行る?

2年前に日本で大流行して、主題歌を歌う人たちが紅白に出場するなど大きな話題となったアニメ「妖怪ウォッチ」。その海外マーケティングを担当する人に会った。10月15日に、なんと全米300館でワンナイトオンリーの「妖怪ウォッチ」の上映イベントを開催するそうだ。 「日本と違ってアメリカでは妖怪というコンセプト自体、伝わりにくい」とその担当者は言う。今後、地上戦を展開し、「妖怪ウォッチ」の米市場への浸透に取り組むそうだ。 帰宅して14歳の娘に「ねえ、妖怪ウォッチってアメリカ人にも流行ると思う?」と聞いた。すると彼女「皆、好きだよ。ゲームはもう大人気だし」とのこと。「映画はどうかな?」と聞くと「吹き替え?だったら問題ないよ。アメリカ人は字幕読めないから」だそうだ。とりあえずよかった、吹き替えで。

エミー賞受賞したBorn This Wayの母娘に出会うまで

ダウン症の若者たちの生活をありのままに映したリアリティーショー「Born This Way」がエミー賞を受賞した。7人の若者の一人、エレナさんには8月に会って話を聞いていた。彼女のお母さんは日本人。お母さんが会場からトロフィーを手にしたエレナさんの笑顔の写真をテキストしてくれた。私まで涙が出た。 健常児を育てていても、大変なことは沢山ある。でも生まれつきの知的障害を負った子供を育てていくのはどれだけ大変な事か、私には想像はできない。私自身、ユーモアに溢れた可愛らしいエレナさんと出会えたことも嬉しかったが、何より、たくましく強く、そして優しい広美さんとの出会いに感謝している。 実は私の髪を切ってくれていたヘアスタイリストの女性が春に癌で亡くなった。それで私は息子の友達の母親である別のヘアスタイリストのサロンに通うことにした。そのスタイリストが広美さんとエレナさんの髪を長年担当していて、私に彼女たちを紹介してくれたのだ。人との縁とは実に面白いし、出会いに繋げてくれたスタイリストにも、そして亡くなるまで私によくしてくれたヘアスタイリストにも心から感謝している。

高校生とSNS

今日、娘の高校からメールがきた。「今日ランチタイムに生徒が責任感の欠如からくる愚かな行動に出た。親として子供と常に行動を慎むように話し合うように。またSNSの使い方についても指導するように」とあった。 中身が見えない。で、娘に聞いた。なんでも派手な喧嘩が繰り広げられたそうだ。一人の女の子をめぐって男子2人が殴り合い、なんと1人は鼻の骨を折った。 喧嘩が始まると生徒が一斉にスマホ片手に動画で撮影を始めた。娘は背が低いので喧嘩を撮影できず、喧嘩を取り囲む群衆を撮影したとか。でも、すぐに消したそうだ。 結局、高校としては不適切な動画が出回るのを抑えたい、と、そういうことだろう。学校の名誉に関わる。今や、何かが起こると若者は自分の目で見るのではなく撮影するのだな、と再確認。それにしても消す前に娘の動画、見たかった。

パサデナの大沢

大人気の日本食レストラン。かねがね噂には聞いていたけど、今日、はるばる取材に行ってきた。ワンコロラドの裏手に広がるお洒落な界隈。約束の2時に入店するとランチタイムの終わりかけのはずだけど大繁盛。 オーナーシェフの立部さんに聞けば、なんと週末は入りきらずに100人ものお客さんを帰すのだとか。長蛇の列どころじゃない。並んでも入れないということ。 ちなみにシェフはあの茶屋ブラッセリーのエグゼクティブシェフだった人。カテゴリーはフレンチから和食に変わったが、彼の確かな腕で繁盛店になった。 それにしてもパサデナは遠い。ダウンタウンの向こう側だから1時間ほど。もっと近ければこの店通うのに。寿司もしゃぶしゃぶも今日のスペシャルもどんぶりもなんでも美味しそう。年末には2号店となるデリをパサデナに開けるらしい。そっちもきになる。

「家売る女」にはまる

日本のドラマ、北川景子が不動産屋の女性に扮する「家売る女」が抜群に面白い。愛想はないが、客の人生を真剣に考え、その人にぴったりの物件を探して売る女。または逆に物件にぴったりの客を探してきて売る女。 最近の日本の若い人と接して思うことは、ゆとり世代だかなんだか知らないがとにかく「安全・安定志向」なこと。がんばらない、のだ。頑張ることが馬鹿馬鹿しいと思っているのかもしれない。 だから家売る女は新鮮だった。脇目も振らずにただ家を売るという、自分の仕事のみに邁進する女。頑張る、という表現をはるかに越えている。 皆と仲良く仕事するんではなく「自分がその家を売る」と言い切る潔さ。北川景子が演じたような三軒家マチみたいな女性と一緒に働いてみたい。実際にはいないだろうけど。

なぜ解決しない?ジョンベネ事件

私が90年代にアメリカに来た当初、いわゆるゴシップ新聞のトップを飾っていた事件、ジョンベネ・ラムジー殺害。コロラド(だったと思う)あたりの豪邸に住む、美少女コンテスト常連の少女が何者かによって殺されたというもので、未だに犯人は分からない。 大人になった兄が、先日テレビ番組に出演して当時の模様を話したことが話題になった。でも結局、真相はわからないまま。事件当時、家には両親と兄がいた。果たして外部からの侵入者がいたのか? なんだかやっぱり家族が怪しいんじゃないかと未だに主張している人も少なくない。しかし、地下室から発見されたジョンベネには性的暴行の跡があり、そのDNAは家族のものとは一致しなかった。どこかにまだその犯人が潜んでいるのか。解決する日は来るのだろうか。

20万人のベトナム街

オレンジ郡ウエストミンスターにあるリトルサイゴンに行ってきた。このアジア系のショッピングモール、私がアメリカに来た時すでにあったから、もう20年以上になるのかも。今もベトナム系の人々の憩いの場になっている。 調べたらウエストミンスター界隈にはベトナム人が20万人も住んでいるのだそうだ。こうなると日本の地方都市のレベル。広告も全部ベトナム文字だし、きっとベトナム語だけで生活している人も多いはず。 残念だったのはフォー専門店がモールの中から消えていたこと。ここ、フォーの美味しい店の人気投票でいつも1位の店だった。もしかしたらもっと広くていいロケーションに移動したのかもね。 ちなみに最近はこのモールの駐車場で週末の夜の開催されるナイトマーケットが大繁盛なのだそうだ。でも、9月頭でシーズンは終わってしまった。また来年のお楽しみ、ということで。

二重国籍問題

日本の民進党の党首に立候補している蓮舫の二重国籍問題が報道されている。彼女は父親の出身国である台湾籍を抜いたつもりがそのままになっており、17歳の時に日本国籍も取得して以降二重国籍なのだそうだ。 日本もいい加減、二重国籍を認めてくれてもいいのに、と思うのは私だけか。アメリカと日本の二重国籍の人々は、日本に向けては21歳で日本を選択したと宣言するが、アメリカ籍を捨てる必要はないので結局ずっと二つのパスポートを維持したりもする。 政治家となれば事情が違うのか。国益のために活動をしてもらうのに、台湾のサイドに立ってもらうわけにはいかないから?でもどう考えても、日本の政治家として何十年も活動してきたわけだから、もうそれで十分という気がしなくもない。 面白かったのは誰かが「彼女は台湾のパスポートはどうしたんでしょうね?」と言ったこと。彼女の言葉「とっくに台湾の籍を抜いたつもりでいたが手続きが完璧ではなかった」を信じれば17歳の時点で期限切れのままだろう。もし彼女が隠し持っていたら「嘘つき」ということになる。

Cシーンが破産寸前?

チャーリー・シーンといえばハリウッドのあばれ者。何度も結婚と離婚を繰り返し、暴力沙汰を起こし、テレビ番組は降板させられ、しかもHIVの陽性を告白。すべて自分が蒔いた種とはいえばそうなんだけど。 そんなチャーリーが資産を使い果たして、今は親の家に居候しているらしい。親といえばマーチン・シーン。やはりハリウッド俳優。 チャーリーはこれまでに「プラトゥーン」や「メジャーリーグ」といった大ヒット映画に主演してきたし、テレビの「ツーメン・アンド・ハーフ」では1話100万ドル以上のギャラをもらっていたはず。どれだけ稼いでどれだけ使ったんだ? でも今後はエイズを発症しないようにおとなしく静かに暮らすしかない。でも、別れた妻との間の子供に払う養育費は重くのしかかり続ける。

ラムズが帰ってきた。

私がロサンゼルスに住み始めた1990年代の初め、確か、フットボールチームのラムズはまだアナハイムに拠点を置いていた。しかし、どこか遠く(どこだっけ?)に移転してしまい、地元のフットボールファンは大いに嘆き悲しんだ。 そのラムズがLAに戻ってきた。昨日、トーランスのホーソーン通りを運転していたら「ただいま」というキャッチの巨大なラムズのビルボードが目に飛び込んできた。マンハッタンビーチのピアをまたぐ巨大なフットボールプレイヤー。なるほど、分かりやすい。 今はまだハリウッドパーク競馬場跡のスタジアムが建設中なのでダウンタウン近くのコロセウムで試合を行っている。しかし2019年に晴れて新スタジアムに移転すれば、不動産市場的にもきっといいことが起こりそう。何しろハリウッドパークはサウスベイから目と鼻の距離なのだ。

消防士の父が子供を車に置き去り

日本では時々「パチンコに熱中して車内に置き去りした子供を死なせる」という事故が起こる。事故というか事件か。アメリカでも昨日大きく報道されていたのが、消防士の父がまず5歳の長女を学校に送り、その次に乳児の下の子をデイケアに連れて行くはずが乗せているのを忘れて、自宅に帰ると、そのまま置き去りにして昇進試験の勉強を始めた。 数時間後、犬の散歩で外出した際に、子供を車内に残していたことに気づいた。すでに息をしていなかったので、慌てて救急措置を施したが、時は遅し。亡くなってしまった。 もちろん父は逮捕された。しかし、消防士という職業を考えると、どう考えても「うっかり」してしまったとしか思えない。それにしても、デイケアに行ったつもりとはどういうことか?記憶障害があるのか?私も人の事は言えないけど。

ハリウッドに新しいホテルが続々。

ハリウッドは例えば「プリティウーマン」が公開された90年代は「汚くて危ない街」というイメージがあった。あの映画の主人公がそうだったように売春婦とヒモの巣窟というイメージも。しかし、ハリウッドハイランドが完成し、アカデミー賞授賞式がダウンタウンエリアからハリウッドに移ったあたりから、イメージは一新された。 そんなハリウッドの再生計画は現在も進行中。今年末には中心部より北東のエリアにドリーム・ハリウッドというホテルが完成予定。ドリームグループはニューヨークやマイアミにすでにある最先端のホテルらしい。さらにサンフランシスコに本拠を置くトンプソンホテルの建設も発表された。 ともにミッドセンチュリーモダン様式を得意とするロックウェルグループが手がける。オシャレにちがいない。ロサンゼルスに住んでいる以上、自分で宿泊する機会はないけれど、日本からのお客さんにすすめて遊びに行くくらいはできるかも。

不動産屋残酷物語

昨日、サウスベイを拠点に不動産業を20年近く営むベテランエージェントと喋った。彼女が所属していた不動産会社、突然、チャプター11に入り、会社のお金がホールドされた。ボロボロと歯が抜けるように辞めていったエージェントたち。私の友人もその一人。 サウスベイでは昨年以降、不動産市場が絶好調だった。なのになぜチャプター11?なんとその彼女が明かしてくれたところによれば、数十年経営してきたファウンダーがフロリダからやってきたやり手に会社を売却。その新しい人が訴えられて多額のお金が必要になった。それで自分の会社を計画倒産させたのだそう。自分のことしか考えてない。ていうか背に腹は変えられないということか。 ファウンダーは「ビジネスを売る人を間違えた」と後悔の念を口にしたそうだ。でも、もうあともどりはできない。ファウンダーが数十年かけて築き上げた会社としての信頼もなくし、別の会社に吸収合併されることでブランドも失った。最近よく吸収合併の際に「親会社は変わっても何も変わりません」なんていうけど、それは嘘だ。新しいオーナーの自由にされることは目に見えている。

中国人も日本食大好き。

アーケディアのモール内にできた日本食のフードコートのオープニングに行ってきた。テツおじさんのチーズケーキ、鶴丸うどん、それ以外は韓国人と中国人が手がける日本食。寿司だったり、抹茶だったり。 メディアもほとんど中国人だった。場所が場所だけに。鶴丸の人に聞いたら「トーランスにはもう昔から日本食レストランがありますよね。アジア人が多くて他に日本食レストランがないところに今後はどんどん出店していきます」とのこと。なーるほど。それは正しい戦略かも。 中国人はロサンゼルスのイーストサイドから10号線に沿ってずっと住んでる。これからそのエリアに日本食が増え続けていくかもしれない。