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 人種間の所得差が異なる消費パターンにつながる ―米国市場再考④―

   2017-10-04

 

広大な国土を有する米国では気候・風土などの違いにより地域によって消費パターンが異なる点を説明しました。本稿では人種に基づく消費パターンの違いを検証してみます。米国は白人をはじめ、アフリカ系、ヒスパニック系、アジア系など多様な人種で構成されています。そして個人差はあるにせよ、人種間で大きく所得水準が異なります。

図.米国の人種別平均収入額と世帯収入額別人口割合(2016年)

上の図は2016年の人種別年間平均世帯収入額(図中( )内の数字)および世帯収入額別人口の割合を示しています。アジア系の年間平均世帯収入額が81,431ドルと最も高く、白人(65,041ドル)が二番目、これにヒスパニック系(46,675ドル)とアフリカ系(39,490ドル)が大きく離されています。100,000ドルを超えるアジア系と白人の人口割合はそれぞれ40.9%、31.2%と大きい一方、ヒスパニック系は18.5%、アフリカ系は14.9%と小さくなっています。その反面、15,000ドル未満の低所得世帯の割合はアジア系が15.5%、白人が17.8%と小さいのに対し、アフリカ系は33.8%と大きくなっています。

人種間の所得水準の差は消費パターンの違いとなって表れているようです。2016年の人種別・製品サービス別支出額(ヒスパニック系は白人・アフリカ系に含まれる)を見ると、支出額全体と比べて人種間の高低の差が目立つ製品・サービスには住宅(白人・アジア系は持ち家、アフリカ系は賃貸アパートの支出額が高い)、自動車(白人・アジア系は新車、アフリカ系は中古車が高い)、ヘルスケア(白人が高い)、ペット・趣味・プレイグラウンド用品(白人が高い)、教育(アジア系が高い)、アパレル・繊維(アジア系が高い)などがあります。

このほか、文化的理由が支出の差の背景にあると考えられる製品には酪農製品(白人が高い)、砂糖・砂糖製品(白人が高い)、野菜(生鮮野菜はアジア系、加工野菜は白人・アフリカ系が高い)などがあります。 実際には都市・地方居住や宗教なども背景の検証の対象とする必要がありますが、人種間の所得差や文化の差がそれぞれの消費パターンに大きく影響しているのは間違いないと考えられます。

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水野 亮(みずの・りょう) TWI Global Business (Div. of Teruko Weinberg), Executive Researcher/Consultant

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