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 米国市場は一様にあらず ― 米国市場再考③ ―

   2017-08-18

 

前号の説明のとおり、経済規模や中長期的な成長で期待の高い米国の市場ですが、その広大な国土や気候、風土、人種の多様性に富む市場をひとくくりにすることはできません。基本的にどこでも同じ食品や電化製品が見られる日本とは異なります。地域間、大都市・地方間、人種間などで人の考え方、文化、生活様式が大きく異なり、複雑な消費市場を形成しています。 たとえば同じ冬でも寒い日が続くニューヨークと亜熱帯気候のフロリダ州マイアミでは異なる生地やデザインの衣服が売られています。環境意識の高い西部カリフォルニア州ではハイブリッドカーや電気自動車の売れ行きがいいですが、農場の多い南部テキサス州ではピックアップの販売が好調です。ロサンゼルス都市圏内でも欧州系、アフリカ系、ヒスパニック系、アジア系が購入する食材はそれぞれ異なります。 州別に製品の消費額を見てみます。下図の左の欄は消費額全体、真ん中は自動車・自動車部品、右の欄は娯楽商品(レクリエーション)の消費額上位10州(2015年)を示しています。消費額全体ではカリフォルニア州がトップ、これにテキサス州、ニューヨーク州と続きます。 次に自動車・部品の消費額を見ると、消費額全体では二位のテキサス州が同トップのカリフォルニア州を上回ります。全体では四位のフロリダ州は同三位のニューヨーク州を追い越します。全体では八位のニュージャージー州は10位に後退する一方、全体では10位内に入っていなかったノースカロライナ州が八位にランクインします。世界的な大都市を有するカリフォルニア州やニューヨーク州、そしてマンハッタン通勤者が多いニュージャージー州では他州よりも電車やバスなどの利用が多く、自動車の消費額を下げている要因ではないかと考えられます。

図表.消費額上位10州

次に衣服・靴の消費額を見てみます。自動車・部品では四位のニューヨーク州がトップのカリフォルニア州に次いで二位に入ります。同様に自動車・部品では10位のニュージャージー州が七位に上がります。ロサンゼルスやサンフランシスコ、マンハッタンといった大都市圏では衣服・靴の消費が大きいことが分かります。

このように、米国では州だけを見ても製品の消費規模が異なることが分かります。しかし、「州」は消費性向を決定する多くの要因の一つでしかなく、実際の検証では都市・地方、人種、所得水準など数々の要因を考慮する必要があると考えられます。

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水野 亮(みずの・りょう) TWI Global Business (Div. of Teruko Weinberg), Executive Researcher/Consultant

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